もしもの話

□恋なのかな?
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由依side




どうすればええんやろ?




うーん…




「由依ー差し入れ〜…由依?」




「あ、優子さん」





「どうしたの?」





「うーん、キスシーンの事なんですけど」




「由依達は、付き合ってないし里亜夏は中1だしねー」



「うーん、どうすればええんか分からないんです」




「里亜夏は、たかみなに似てるから本番までにはまとめてくれると思うよ」





「こう言う時って年上の私がリードした方がいいのかしたらアカンのか…」





「由依はされるがわなんだしリードしなくていいんじゃない?」




「そうですねー」




「まあ、キスなんて序の口だろ?これから撮影でもっと凄いのがあるから」




「えー!もっと凄いのがあるんですかー?私達ボロボロやないですか」






これ以上の事は無理や無理




って言うか犯罪になるんちゃう?





「ま、頑張ってねー」





「ありがとうございます」





優子さんは、こじはるさんのところへ行ってしまった






「由依さーん!」




「あ、里亜夏」






「あれ?みなさんは?」





「みんな自由行動中やで?」




「そうなんですか、あ、じゃあ私達も中で待ってましょう?」





「せやな」







まあ、そんなことがあり数分たち──




「これ、なんて読むんですか?」





「どれ?」






「これです」




「恋煩い…こいわずらい」





恋煩いか






「ありがとうございます」





「これって、手紙?」





「え?あ、はい」





「ラブレターとかか?」





「違いますよ!私達も恋愛禁止ですから!」





「じゃあ、何?」





「うーん…恋についての相談と言うか何と言うか、最初に友達の相談受けてたらだんだんと…」





「モテモテやな?」




「違いますって!」






案外、みんな狙ってると思うで?







「ほんま?」





「本当です!」





「で?どんな相談なん?」





「彼氏が他の子と話したりしてて嫉妬しちゃうだそうです」






「嫉妬かー…」







由依さんは何かを考えているのか黙り混んだ





「里亜夏は、嫉妬したことある?」





「うーん…無いです」





「無いんかい」





「嫉妬って恋してれば誰でもするもんだよ」





「「優子さん!」」





突然、優子さんが話に入ってきた






「そうですよね、恋してれば誰でも嫉妬しますよね?」






「恋してれば誰でも嫉妬するっとよし!」







無事、解決です!





今日の相談は以上






「あー、私の姫がいないー!姫ー!」




優子さんは、こじはるさんを探しに行った






いつも、探してるような…






「なぁ?」




「ほんまに嫉妬したこと無いの?」





「嫉妬ですかー?…無いですよー」






「何で?」





「本気で人を好きになったことがないからですかね」






「里亜夏は、チャラ男や」






「チャラ男じゃないです」






「なら、証明して」






証明って







「分かりました証明します」






ギュッ




由依さんを、自分の胸元に引き寄せた





「これだけなん?」







「///分かりました!」






由依さんはニコッとはにかんだ





いたずらっ子の笑顔で







「んっ///」




「///」




ついにしてしまった



キスを!




改めて思う、中1が大人の人にしていいのか?






キスは、凄く良いものだとは思うけど







大丈夫なのか?








「チャラ男だったら、こんなぎこちないキスします?」






「わかった、もうええよ」







「準備お願いします!」








スタッフさんが入ってきた






「「「お願いします」」」






私達も挨拶をした





「えー、最初に大島さん小嶋さんお願いします。」




「はーい」



優子さんと小嶋さんは、スタンバイしに行った





「その次は、篠田さん高橋さんです。えー、いまからすべての順番言います。三番が柏木さん宮澤さん四番が板野さん河西さん五番が玲奈さん珠理奈さん六番が渡辺さん山本さん七番が横山さん里亜夏さんです。こちらで、お待ちください」






「はい、ありがとうございます!」






私達は、最後か





ちょうど今、昼休みか





ここは屋上だから、誰も来ないのか






ワーワー!ギャァー!





校庭で体育祭の練習してる





大縄かー






私は、その日も撮影だ





そう言えば、体育祭も撮影するとか





作中でも体育祭のカットがあるみたいだから





って言うか校長出たがりだな






普通は、断るよ






「里亜夏ー、座れば?」




「いや、私は大丈夫です」





椅子は六個しかなくて






みんな、二人ずつ座っている




「里亜夏、由依に抱っこして貰えば?」




「へ?」






麻里子さん、何をいってるんすか?




「里亜夏おいで」





麻里子さんによばれ麻里子さんのもとへ行く




「由依ともっとスキンシップとった方が良いんじゃない?」




「そ、そうですね」





由依さんの近くに行って




「ゆ、由依さん?」



「ん?」



「い、一緒にす、座っても良いですか?」



「え?ええで」



そして、私が由依さんを後ろから抱き締める形で座った




「めっちゃ細いですね?」



「そんなことないよ」



「いや、細いですよ」


「…」




「由依さん?」




「耳元で喋らんといて///」



「耳よわいんですか?」



「うん」




ためしに耳に息を吹き掛けてみた




「んぁ…いけず」




「可愛い」



「もう、いやや///」




照れてる由依さんはもっと可愛らしい




後ろを振り向いた由依さんに耳をかじられた




「な、なにするんですか!」




「仕返しや」




何故かその時由依さんの事をいとおしいと思った
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