ヤンキーROCK(夢小説)
□届かない
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コンコン
「はーい?」
「あの怪我しちゃって…」
「優ちゃん?」
「あったりー」
「もーっ、怪我してないし」
「してるし、ほら」
「ほんとだ」
「ね」
優子は少しどや顔をした
「さっき、才加に蹴っ飛ばされて転んだんだ」
「足だして」
「はーい」
何故か嬉しそうな優子
「たかみなまた、あいつ屋上に行った」
屋上──
「はーっ」
「たかみなっ!」
「うわっ!」
みなみはあわてて飛び起きる
「敦子!」
「なーに浮かない顔してんの?」
顔を除き混みながら言う
「新しい母親ができてさ」
「へー」
「すんごい綺麗な人なんだけど里亜夏がね…」
「そっか」
「敦子はどうしたの?」
「何か、今日調子悪くて」
「大丈夫か?」
「大丈夫」
敦子は、病弱でほとんど病室に居る今日は、無理してきたんだろう
「たかみな?」
「ん?」
「私、実はね──」
私はその時聞きたくないことを聞いた
「嘘…だろ?」
「…」
「敦子!」
「たかみな?お願いがあるの私の残りの人生たかみなと一緒に居たい」
「敦子…」
───
敦子…
コンコン
「失礼します、社長あのこの件なんですが──」
敦子…
私は、どうしたらいいの?
ねぇ?
敦子!
扉が閉まる音と共に涙が流れてきた