長編

□運命
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まだこの頃は平和だった。



四魂の欠片が無くなってからというもの、彼らはそれぞれあるべき生き方に戻っていた。








弥勒は独り身で旅をしている。風穴の恐怖、いつか自分に呑み込まれてしまう運命に立ち向かおうしていた。昨日の宴で少々飲み過ぎたようだ…頭が少々重い。。





七宝はお気に入りの草むらが開けた所で、父親と回し駒で遊んでいる。お父とうの毛皮はいつもツヤツヤで羨ましい限りじゃ…





珊瑚は久々の退治屋の休日を琥珀と雲母と過ごしている。朝から飛来骨を磨き上げ、琥珀の切り傷をを手当てした。今夜は恒例の退治屋の祭りがある。それに備えて準備しないと。









その頃かごめはいつもの様に中学校で授業を受けていた。


もう間もなく始まろうとしている、大きな運命が始まろうとしている事も知らず…










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