adventure record 〜ocean〜
□ヤツを止めろ!
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トゲトゲ山頂上
そこは広くて岩ばかりがある場所だった。
「ねぇ、スリープさん。落とし物はどこにあるの?」
ルリリはご機嫌なようすでスリープに訊く。だがスリープは…
「ごめんな、落とし物は無いんだよ………」
「えっ?」
とルリリが振り向く。
「それより、お前の後ろに穴があるだろ?」
ルリリの後ろの壁には丁度ルリリが入れるくらいの小さい穴があった。
「そこの中の財宝を取ってきて欲しいんだ」
スリープの目はギラリと光る。その目にルリリは怯え、後ずさる。
「いや……」
スリープの目が鋭くなる。
「言うこと聞かないと……痛い目にあわせるぞ!!」
ルリリの目に涙が溜まる。
「た、たすけて!!」
「ここには誰も来ない……」
スリープがニヤリと笑ったその時
「待て!」