adventure record 〜ocean〜
□時空の叫び
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「起きろおおおおおおお────!!!朝だぞぉ───────!!」
ドゴームの嵐のような叫びが部屋を駆け巡った。
「ヒャアッ!」
と寝ていたアクアも飛び起きるほど。
ボk……自分は起きていたので心構えをしていたが…やはり鼓膜がキーンとする。あたしもゆっくりと起き上がった。
それを見て、
「今日は遅刻するなよ」
と"満足げに"ドゴームは部屋を出ていった。
ドゴーム……もしかして……ロリコンの気が…………!?
……………そんなわけないか。
隣ではアクアが「うぅ…」と言いながら耳を押さえていた。
罪悪感…。
「ごめん…」
「ホムラ…朝から何謝ってるの…?」
あたしは、実は早めに目が覚めていたことを手短に話した。また朝礼に遅刻する訳にはいかない。
アクアはプクーっと怒って、
「これからは朝ドゴーム対策はなし!!」
と言われた。何よ、朝ドゴーム対策って…………。
朝食のいい匂いがしてきた。ここでは朝礼の後にそれぞれがバラバラに朝食を取るのだ。
匂いを嗅ぐとアクアは機嫌を戻し、
「さあ、朝礼に行こう!」
と張り切って行ってしまった。
切り替え早っ!と思いながら、自分も後に続いた。