adventure record 〜ocean〜
□バネブーの依頼
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あたし達はニコリと笑った。
「うん、困ってない♪次っ!」
「うんうん、バネブーはやれば出来る子」
「おいぃぃ!待て待て待て!明らかに困ってるよね!?これ、明らかに困ってるよね!?」
バネブーの依頼をまた掲示板に貼り付けようとしたアクアを慌て止めるペラップ。
アクアはいかにも不服そうな顔をして言う。
「だって、落とし物拾ってくるだけでしょ?」
そして目を輝かせて言った。
「それより僕もっと冒険したいな。お宝探したり知らない場所を探検したり…」
うっとりと妄想に浸っているアクアにペラップはピシャリと言いはなつ。
「おだまり!新入りは下積みが大切なんだよ!」
ビクッと縮こまるアクアとあたし。昨日の嫌な予感が再び脳裏によぎった。
あたし達がどうも心配らしく、ペラップは口が酸っぱくなるんじゃないかと思うくらい念入りに注意した。
「いいかい!念のためもう一度注意だよ!不思議のダンジョンは途中で倒れるとお金も無くなるし、道具も半分くらいなくなることがあるから気を付けな!さあ!わかったら頑張って仕事に行ってくるんだよ♪」
「うぅ……わかりました…」
「昨日の嫌な予感はこれか……」
あたし達は仕方なしに準備をして依頼場所の岩場に向かった。
くそぅ!修行は楽チンじゃ無かったの!?
と悪態をつきながら。