<暖かい太陽>
□帰り道
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それにしても
黄瀬君は良く喋る
「<そういえば!>」
「<あー、これも>」
「<面白いっスよ!>」
「<凄いんス!!>」
『…(汗)』
喉は乾かないのか…
「あ!俺、ここ曲がるっス!
今日は楽しかったっスよ!
また明日っス!
ばいばい名無しさん!青峰っち!」
『ばいばい』
「じゃーな」
嵐が去りました…
『……』
「……」
そしてまた歩き始めた
ーーーーーーーーーーー
大輝君と二人きり
無言…
『あの、』
「あ?」
『大輝君、私が転校してきて
びっくりした??』
「まぁーな…」
『ごめんね?』
「別に怒っちゃねーよ」
『そっか…♪』
また少し無言になる
そういえば
私は大輝君に聞きたいことが
あった
『あのさ、大輝君?』
「ん?」
『凄く気になったって
程じゃないけどさ、
なんで練習しなかったの?』
「は?」
『え?だって練習するために
部活に行ったんじゃないの?』
「最初はしようとは思ったが
途中から止めた」
『え?なんで??』
大輝君がバスケをしない?
バスケが大好きな大輝君が…
なんで…
聞いてはいけない気がしたが
『なん、で?』
気になりすぎて聞いてしまった
「楽しくねーんだよ」
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