<暖かい太陽>

□貴方に差し出した手は
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私はこの世で一番
走ってると思う

正直疲れて喉も乾いて
お腹が痛くて足が痺れて、

でも私は………


『はっ!!』

大輝君!!

大輝君は横断歩道を渡っていた


『大輝君!!』

「っ…」

大輝君は一瞬私を見て
また渡りだした

私は人混みを掻き分けながら
走った

『もう人、怖くないよ!!』

大輝君が
あの日私を救ってくれたから

大輝君がボールをくれたから

大輝君が笑ってくれたから


だから私が今度は助ける番だ。

『待って!大輝君!!』


大輝君が
横断歩道を渡り終えちゃう!

間に合え!!


私は夢中で走った




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