BLEACH*story
□離さない ぬくもり
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「すまない…ルキア…」
「──兄…さま…?」
私が口を開き言葉を紡ぐと、ルキアは腕の中で動くのをやめた。
「兄様…どうしたのですか?」
「……すまない…///」
「──///わ、私は、兄様に謝罪されるような想いは、過去に一度もしたことはありませ──……」
ルキアは言葉の途中で何かに気づいたのか、口を閉じた。
そして、私の腕の中から顔をあげた。
「兄様……もしかして…あの処刑のときの出来事を…思い返していたのですか…?」
「──あぁ…」
ルキアに問われ、私は躊躇しながらも頷いた。
ルキアはそんな私の顔に、そっと優しく触れた。
細く──白い指先。
その小さな手から伝わる、暖かなぬくもり。
*