BLEACH*story

□離さない ぬくもり
3ページ/5ページ






「すまない…ルキア…」

「──兄…さま…?」





私が口を開き言葉を紡ぐと、ルキアは腕の中で動くのをやめた。





「兄様…どうしたのですか?」

「……すまない…///」

「──///わ、私は、兄様に謝罪されるような想いは、過去に一度もしたことはありませ──……」





ルキアは言葉の途中で何かに気づいたのか、口を閉じた。





そして、私の腕の中から顔をあげた。





「兄様……もしかして…あの処刑のときの出来事を…思い返していたのですか…?」

「──あぁ…」





ルキアに問われ、私は躊躇しながらも頷いた。





ルキアはそんな私の顔に、そっと優しく触れた。





細く──白い指先。
その小さな手から伝わる、暖かなぬくもり。






*
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ