BLEACH*story
□たった一つのfull moon *日番谷story*
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「隊長…隊長!」
「ぅ──ハァ…ハァ……まつも、と…?」
気がつくと、そこは自室だった。
傍らには心配そうに俺を見つめる松本がいた。
「大丈夫ですか、隊長?とてもうなされていたので心配になって──」
「…悪い…」
俺は立ち上がり、外に出ようとした──が、視界がぼやけ、足下が歪む。
「──っ…」
気づいたときには、倒れそうになったところを、松本が支えてくれていた。
「隊長……」
「大丈夫だ…。少し疲れがたまっているだけで──」
「でも隊長──」
松本が俺に手を伸ばしてくる──が、俺はそれを振り払った。
「お願いだから……今は一人にさせてくれ…!」
俺は松本を背にして、その場をあとにした。
*