BLEACH*story

□たった一つのfull moon *日番谷story*
2ページ/4ページ






「隊長…隊長!」

「ぅ──ハァ…ハァ……まつも、と…?」





気がつくと、そこは自室だった。





傍らには心配そうに俺を見つめる松本がいた。





「大丈夫ですか、隊長?とてもうなされていたので心配になって──」

「…悪い…」





俺は立ち上がり、外に出ようとした──が、視界がぼやけ、足下が歪む。





「──っ…」





気づいたときには、倒れそうになったところを、松本が支えてくれていた。





「隊長……」

「大丈夫だ…。少し疲れがたまっているだけで──」

「でも隊長──」





松本が俺に手を伸ばしてくる──が、俺はそれを振り払った。





「お願いだから……今は一人にさせてくれ…!」





俺は松本を背にして、その場をあとにした。







*
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ