銀魂*story
□傷を癒して
2ページ/6ページ
「……っ///」
自室。
俺は一人、腹に抱えた傷の手当てをしていた。
結構深く刺さっていたのか、痛みは激しさを増すばかりだ。
消毒に手間取っていると、部屋に月明かりが差し込んだ。
「──ん……?」
「よぉ…桂…」
「高杉…!?貴様何故ここに…?」
月明かりの元、そこにいたのは高杉だった。
「…てめぇ…怪我したらしいじゃねぇか…さっきの戦でよ…」
「──ぁ、いや……」
余計な心配をかけたくなくて、高杉には言わずにいたのだが──やはりバレていたのか…。
だが俺は着物を着、傷口を隠した。
「…心配しなくても、ひどくはない。大丈夫だ…」
「やせ我慢してんじゃねぇよ…」
高杉はそう言うと、俺の隣で腰を下ろし、わき腹に追った傷の上に手を置いてきた。
「──っう…///」
「隠すことねぇだろ…?
それに…結構深いんだろ…」
高杉は俺の着物を剥ぎ、腹に巻いた包帯を取り始めた。
*