銀魂*story
□罪人
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疲れ果て、俺や銀時や坂本。そして高杉は、四人並んでこうして草原に足を伸ばしていた。
「綺麗じゃの〜」
「…だな…」
「…………」
各々声をあげ、綺麗な夜空を見上げていた。
「こんな空を見たのは──久しぶりかもしれないな…」
俺の声を、皆静かに聞き、ただどこまでも広がる空を見上げていた。
「もう──」
今までずっと口を噤んでいた高杉が、声をあげた。
「──こんな夜空を見上げることは、ないんだろうな…」
「…………」
改めて、俺たち四人は夜空を見上げたのだった。
「…………っ……」
気がつけば──いつの間にか寝ていたらしい。
俺は一息吐き、上体を起こした。
「夢か……。
ふっ…俺も落ちたものだな。
あんな昔の夢を見るなど…」
一人嘲笑い、今一度俺は夜空を見上げた。
「高杉……
ここはまだ──綺麗な夜空が広がっているぞ…」
高杉を想いながら、満月に照らされた星々を見上げたのだった。
*end*
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