銀魂*story
□闇夜に響く声
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両想いになったはずだった…。
だが、高杉は俺に何の相談もなく──あっちの…闇の世界の中に、一人、行ってしまった。
俺じゃ──力不足だったのか…?
俺は──高杉の力になれなかったのか…?
「──ハァ…まったく…何を考えているんだ俺は…///」
「クク…よォ、ヅラ…。何…やましいことでも考えていたのか…?」
「──!?高、杉…!?」
気づかぬうちに、後ろを取られていた。
背後に──すぐ近くに…高杉がいる。
小さく──体が震えた気がした。
「何故…ここにいる…?」
「クク…何寝ぼけたこと言ってんだ?ヅラが手紙をよこしたんだろ?俺に」
「──お前は来ないものだと…そう思っていた…だから──」
言葉を必死に紡いでいる最中に──俺は高杉から両手首を掴まれ、拘束されてしまった。
*