ガンダム00*story
□優しいコトバ
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「おいティエリア…」
背後から私を呼ぶ声がする。
「ティエリア!」
だんだんと大きくなる、その呼び声。
「ティエリア…!聞いてんのか!?」
そしてついに──私は彼に手首を掴まれた。
「…………」
「ティエリア、何で怒ってるんだよ」
掴まれた手から伝わる、ロックオンのぬくもり。
とても──暖かい…。
「──っ///」
今はそんなことを考えている場合ではない。
──私は必死に、その想いを振り払った。
私はその腕から、ロックオンから逃れようと必死にもがいた。
「や──やめてください…///」
「だから、何で怒ってるのかって聞いてるんだよ…!──だけど…ティエリアがそうなら…もういい」
吐き捨てるようにロックオンは言い、掴んでいた手首から手を離し、私に背を向け歩きだしてしまった。
*