アイシールド*story

□いつの日かあなたと…
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いつも見てた…。あの人が目指しているその先を…。




いつも見てた…。あの人が見つめているその先を…。





──あの人がいつも見てたのは…僕じゃなくて──…。







ある日の練習中。ヒル魔さんはムサシさんとキックの練習をしていた。




詳しく言うと、キックの様子を見てたりとか、キックティーを置いたりとか…そういう事で…。





僕──小早川セナは、その二人の様子を、突っ立って見ていた。





……あの人──ヒル魔さんは、ムサシさんといる時──いつも、とても楽しそうな顔をしている。





その顔を見てると……とても切なくなる…。悲しくなるのは何故?




──もしかして、僕はあの人の事が好きなんじゃないのかな……?
その──自分の想いに気づいたのはついこの間…。





ううん……そんな事最初からわかってた事。僕はあの人に出会ったその瞬間に──あの人の事が好きになってしまったんだ。





叶うハズのない……儚い…夢のような恋……。












ある日。セナは道具の片づけのため、部室に残っていた。




「結構…汚くなってるなぁ……。今のうちに綺麗にしておこう…」




部活はもう終わり、部員の皆は早々に帰っていった。




もちろん──ヒル魔も先に……。






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