BLEACH*story
□切なさの中の日常
1ページ/4ページ
「白哉ーー!」
大きく、病室のドアが開かれた。
見なくとも、誰が来たかなどすぐわかってしまう。
「黒崎一護…貴様、ここがどこかわかっているのか?」
「あ〜病院だろ?心配して来てやったんだ。少しは感謝しろよ」
黒崎はそう言うと満面の笑みを浮かべ、私の寝るベッドの傍らにあったイスに腰掛けた。
「大丈夫か?傷、痛んだりしねぇ?」
「──大分…治ってきている。
これしきの傷で、私が根をあげるか」
「ま、そうだよな」
黒崎はそう言うと、窓の外に視線を向けた。
私もそれにつられて、そちらに目を向ける。
「悪かったな…」
「…!?」
突然そんなことを言うから、何事かと思い、私は黒崎に視線を向けた。
「お前も…いろいろ抱えてたんだよな…。
ルキア助けたくて…たまらなくて…でも、助けられなくて…」
「黒崎…」
*