BLEACH*story

□離さない ぬくもり
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「兄様!」





あのときと変わらぬ──普通の日常が帰ってきた。





ルキアは変わらぬ笑顔を、私だけに向けてくれていた。





「ルキア…また現世に行くらしいな…」

「はい。一護たちと合流せよと、銘を受けまして…」

「そうか…」





ルキアと過ごしたのは、ほんの少しの時間だった。





落ち着いたと思えば、次々と任務がある。





「…………」





あのときの出来事──ルキアが処刑されるときの出来事は、今でも、私の脳裏に鮮明に焼き付いていた。













過去に一度掟を破った私は、二度とその掟を破らないと誓った。





それがもし──最愛の妹を……そして、自分自身を苦しめることになったとしても…。





だが黒崎一護は違った。



アイツは、自分自身の考えを、意志を、貫きとおしていた。





私は──そんなアイツが羨ましく思えた。







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