銀魂*story
□ただ一緒に過ごしたいから
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「…………」
俺の視線の先にいる人物。
それは──
「コラ、エリザベス。地面に落ちた物を食べたらいけないと何度言ったらわかるんだ」
地面に団子が落ちたのか、それを拾い上げて食べたエリザベスを怒る桂だった。
「…………」
『ゴメンなさい、つい…』
と看板を手に桂に頭を下げるエリザベス。
いやいやいや、エリザベス。
俺は見ていたぞ…?団子が落ちた瞬間、まるで野獣のように、一瞬で団子を口から手を伸ばして食べた姿を──。
………………?
口から、手………?
あ、いやいや待て待て。
そんなことがあるわけないだろ。
確かにアイツは得体の知れないもんだが、そこまでおかしくはないだろ──
「……おい、そこにいるのは銀時じゃないのか〜?」
「──!!」
と、変な動きをしていたのが目立ったのか、桂が俺に向けて手をあげてきた。
ヤバい…!見つかるはずじゃなかったのに、見つかってしまった…!!!
そんな俺が挙動不審になっているのも、しっかりとした理由があった。
*