銀魂*story
□姫に誓いのキスを
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「ということで、今年の文化祭は白雪姫に決まりました!」
わぁ〜と教室内から歓声があがる。
「そしてくじ引きによって白雪姫はヅラくん、王子様は銀八先生となりましたー!」
再び教室内から歓声があがった。
チラリと桂の方へ視線を向ける。
桂は一人
「ヅラじゃない、桂だ!」
と声をあげていた。
そんな桂を見て微笑ましく感じながらも、俺は内心ドキドキしていた。
白雪姫と決まり、くじ引きで役を決めていくのは妥当だ。
だがまさか、俺まで選ばれるとは思わず、ノリでくじを引いたら──こうなってしまったわけだ。
「──っと…」
ふいに、桂と視線がぶつかった。
「──っ///」
桂はあからさまに驚いた、照れた様子を見せてガバッと机に伏せた。
そしてそれから文化祭にむけて、劇の練習が始まったのだった。
*