銀魂*story
□心からの祝福を…?
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「昨日はお妙さんに殴られなかったんだ!」
「そうかいそうかい」
「ト、トシィ!どうでもいいとか思ってるだろ…!?」
「別に…そんなこと一つも思っちゃいませんけど…それが何か変わるんスか?」
真選組隊舎。
俺と近藤さんは、かき氷を頬張りながら会話を繰り広げていた。
いや、繰り広げていた──ではなく、近藤さんの一方的な会話なんだが……。
「何を言ってるんだ、トシ!
こんなことではあまり胸をはることは出来んのかもしれんが、俺はお妙さんと出会って殴られたことがない試しがない」
「…………」
「だから昨日は、ほっっんと嬉しかったんだよ!久しぶりだったな!あんないい気分は」
そう語る近藤さんは、本当に嬉しそうで……。
顔は満面の笑みで包まれていた。
「そうかい…それはよかったじゃないっスか…」
「おいおいトシ!あまり嬉しそうに聞こえないぞ!──くぅ!このかき氷、うまいな!」
他の人からしたら、こんなことは大したことじゃないかもしれない。
だけど近藤さんにとっては、本当に嬉しいことなんだよな……。
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