銀魂*story

□笑みは優しく 手は暖かく
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「──何してんだ、お前…」

「銀時…!」





何でこうもタイミングが悪い。





何でよりによって、俺が「ヅラ子」のときに銀時に会ってしまうんだ。





「…ヅラ…」

「ヅラじゃない、桂だ」

「お前──もしかしなくても、これに落ちたか…?」





銀時は右手の小指を立て、目を細めながら俺を見た。





「な、何を言うっ!違うぞ!自らこんな姿をするはずがないだろう!貴様、俺を舐めているのか?
──これは、西郷殿とたまたま会って、人手が足りなくなったからということでだな、少し手伝っていただけで──うわっ」





話している途中、急に体が浮いた。





銀時が、俺の体を抱き上げていたのだ。





「──っ///おい///銀時、貴様何を──」

「ちょっとくらい、さらってもいいだろ?あの人も、そんくらいで怒りゃしねぇよ」

「や、やめろっ///西郷殿が怒らなくとも、少なくとも俺はよくない!おい、銀時…!」





叫び続ける俺をよそに、銀時は早々に俺をさらって行った。






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