ヒカルの碁*story

□互いを想う気持ち
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「進藤、一局打たないか…?」

「あぁ。別にいいぜ!」





最近は毎日、学校が終わった後は教室で進藤と対局ばかりしていた。





進藤の碁は読めない。





僕と初めて戦ったあのときの強さが見えたかと思えば…突然初心者のような囲碁を打つときもある。





──パチッ!──





最初は僕や他の囲碁を打つ人たちを弄んでいるのかと思った。





でも今はわかる…。





進藤はいつだって本気だということが。





「…………」





囲碁の盤面を見つめる進藤に、ふと視線を向ける。





真剣な表情で盤面に目を向ける進藤に──胸が高鳴ったのを覚えた。





「…ありません…」





と、進藤から降参する声が聞こえた。







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