銀魂*story
□甘さの共有
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「とにかく甘い物を詰め込んでおいたから、きっと気に入るはずだ!」
胸を張る桂の前で、がさつに俺は袋を破っていく。
そして中からは──言われたとおり、パフェが姿を現した。
今まで見たことがないくらい、でかいパフェが。
「──な、なぁ…桂、これ…」
「手作りだ。食べたくないとは言わせないからな──っとうわっ」
立っていた桂の手を強くひっぱり、足の上に座らせる。
「そんなこと言うわけねぇだろ。
だけど──一人で食べるのはさすがの俺でも無理だ。だから……」
スプーンで上に乗っていた生クリームとチョコレートを口の中に入れる。
そして──
「──ンッ///」
桂の唇に、自らの唇を重ね合わせる。
そして桂の口の中へと……甘い生クリームを送っていく。
「こうして二人で…食べるんだよ…」
「──ぎ、銀時///」
照れた桂は可愛くて、ぎゅっと抱き締めるしかできなかった。
「マジでありがとうな。
俺、嬉しいぜ…」
「──あぁ…喜んでくれたなら、よかった///」
今年のバレンタイン。
甘すぎる、だけどちょうどいい、最高の一日だった。
*fin*
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