銀魂*story
□甘さの共有
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「うがぁー!!俺はどうしたらいいんだぁー!!
甘いチョコレート食べたーい!!」
「銀時、邪魔をするぞ」
「──っておぉぃ!!何でお前がここにいるんだよー!住居不法侵入で逮捕すっぞー!!!」
驚いた。
まさか桂が目の前に現れるとは思っていなかった。
よりによって奴のことを考えていたときだ。
桂はそんな俺の様子にかまわず、綺麗に揺れる髪の毛を耳にかけた。
「今日ここに来たのは他でもない──」
妙に大きなモーションを取りながら桂は口を開く。
「銀時、貴様にチョコレートをやるためだ!」
「──うぉ!?」
突然目の前に現れたそれは、バレンタイン仕様に可愛らしくラッピングされていた。
お、俺には似合うことのないラッピングだった。
「少し早いが、貴様にバレンタインデーチョコならぬ、バレンタインデーパフェだ!」
「はっ!?パフェ!?何でパフェが箱の中に入ってるんだよ!」
いろいろとツッコミを入れる俺をよそに、桂は言葉を続けた。
*