銀魂*story
□危険なドライブ
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「…………」
「着いたぞ!銀時」
「………あぁ゛…」
どこに着いたかもわからない状態の中、傍らにいた桂が口を開いた。
ここにたどりつくまで──本当に大変だった……。
桂の運転は神の域を越えていた。
アクセルをブレーキと間違えたり
ブレーキをアクセルに間違えたり…。
本当に命が何個あっても足りなかった……。
「…………」
自分の運が強運だったことを、これほどまでによかったと思ったのは──初めてだった。
「おい、銀時?大丈夫か?」
「……んぁあ…」
「銀時……」
「……桂」
車の女子席に座った俺に、重なるように覗き込んでくる桂──。
そんな無防備な桂を──俺はぎゅっと抱きしめ、そして唇を塞いだ。
*