銀魂*story
□危険なドライブ
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「…ドライブだと…?」
「あぁ、そうだ!夏と言ったらドライブだろう?」
桂の提案でその日、突然ドライブに行くことになった俺。
桂は立派なレンタカーまで用意して俺の目の前に現れた。
「…………」
正直──俺は桂の車には乗りたくなかった。
理由はただ一つ。
自動車学校での出来事が、今でも脳裏に鮮明に残っているからだ。
「…………」
「どうかしたか…?銀時」
「あ、いやぁ…今日俺は〜他に用事があって…」
「遠慮しなくてもよいのだ。さぁ銀時、乗れ!」
「──うぉっ!おいヅラ!」
「ヅラじゃない桂だ」
いつもの調子で桂が俺に言葉を返す。
「おーい!桂く〜ん?小太郎く〜ん?俺の話聞いてる〜?」
「ちゃんとシートベルトをつけるのだぞ。
つけないと事故に遭ったとき死んでしまうからな…!」
「おい!おいそれって事故起こす前提で話してます!?桂く〜ん?こったろうく〜ん?」
桂に肩を押され──あっという間に車に乗り込んでしまった俺だった…。
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