幼なじみに恋をしました

□変わらないきみのまま
2ページ/5ページ






抱きしめた香乃は泣いとった。

昔のまま変わらない

泣き虫な香乃。





淋しいと思うとったんは

俺だけじゃなかった、と。





自惚れてもええんじゃよな?










4.変わらないきみのまま










授業の開始を告げるチャイムが鳴ったのは

数分前。





香乃はもう泣き止んどったが

まだ俺は

香乃を抱きしめたままじゃった。





泣きやんだ香乃は冷静になったのか。

それとも恥ずかしくなったのか。

俺から離れようと身動ぎした。

離したくなくて

抱きしめた腕に力を込めると。





「あの・・・仁王くん」





戸惑うような声で呼ばれた。




 
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ