短編 T

□仔猫のように
1ページ/4ページ






『仔猫のように』










風呂から上がってみれば

香乃は既に夢の中じゃった。





寒いんか、

小さい体を更に丸めて眠る姿に

知らず、頬が緩む。





安心して眠る姿は、

まるで仔猫。





香乃のすぐ側まで歩み寄り、

膝をついた。



「くく、かっわいいのう」



丸まって眠る香乃。

力なく投げだされた手のひら。
 
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ