短編 T
□いつか振り払うもの
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いつかこの手を
振り払われるんじゃないかと
恐れていた。
『いつか振り払うもの』
もう薄暗い帰り道。
ニオくんの部活が終わるのを待って、
二人、並んで歩く。
手を繋いで、
二人、並んで。
並んで歩きながら
ずっと考えていた。
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