小説

□わんこな先輩とおかんな後輩
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えっと…。これはいったいなんだろうか。

「出来れば説明して欲しいんですけど」

「は!?嫌に決まってんだろ!!つーか察しろ!!」

「ですよね(気にするな俺。通常運転だ。)」


さかのぼること、ついさっき(あまりさかのぼっても意味ないけどな)。今日もぼっちで楽しく読書かお勉強をしようと張り切ってクラスに入ろうとしてドアを開けると、何故かクラスどころか学年も違う先輩が飛びついてきた。

そして、冒頭にいたるわけである。
あー、そろそろクラスの皆様からの視線が痛いから離して欲しいんですけど。どうやってこのわがままでわんこな先輩から逃げようか。

「…ぐすっ」

え、まじで?泣いていらっしゃる?何があったんだ、この人。先輩が泣くなんて空からひょうが降るどころか地球が滅亡するぐらい珍しい。

あまりに珍しすぎる行動に少し動揺していると、突然バッと俺の胸から顔を上げてにっと涙を拭ってから笑うと

「よし!充電完了!じゃーなっ」

と意味不明なことを言った(というか叫んだ)。

「はあ?なにそっ」

「あ、そうそう、忘れ物。」

「え?って…んんっ」


え、何、今何して、ん、の。


「へへっごちそうさま!」


と言って眩しいほどの笑顔を見せながら去っていってしまった。




なんて嵐みたいな人なんだ。

ついでに、クラスの皆の悲鳴とめちゃくちゃ熱いこの頬もどうにかしてほしい。



「ばっかじゃねーの…っ!」



たまってたのかな?なーんて。




ちなみに、この後いわゆるそういう系が好きな方々とお友達になりました。ふざけんな。



ずっと拍手だったものです。意外と自分のなかでは気に入ってます。


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