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□隣には君
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『隣には君』通販のご案内
『隣には君』
Ａ５・２８ページ送料込￥３００
２０１２年５月１０日発行
●内容
２８ページ
・遊びページ（何も書かれていないページ）２ページ
・漫画４ページ
・小説１４ページ 約１００００字
・性描写はありません。（キスは普通にあるけど）
漫画…『銀河鉄道の夜。』ほんわか系。
小説…『隣には君』（『好きの大きさで１０のお題』９・食べちゃいたいくらい）
ユーリがヴォルフをほんとに「食べちゃいたい」という、少しマニアックな話です。
そういうのが苦手な方はお避け下さい。
＊＊＊『隣には君』本文冒頭部より
ちょっとおれは変わっているのかもしれない。
本を抱えて席を立ったヴォルフラムに声をかけた。
「ヴォルフ、図書室に行くんだったらこれも返してきてくれないか？」
「ああ」
差し出した本をヴォルフラムが受け取る。
例えばこんなふうに、手と手が触れあったときに、その手を握りたくなる。
これくらいは当たり前に普通だよな。
「……ユーリ、お前も本と一緒に図書室に返してくるのか？」
「あはは、それは困るな」
「では、離せ」
その握った白い手に口付けたくなる。
それくらいも普通かもしんない。
まあ、ここにはギュンターもコンラッドもいるから今はやらないけど。
唇に指が触れるとその指を口の中に入れたくなって。
さらに、そうするとその指を齧りたくなって。
そして、まるで甘いデザートを味わうかのように食べてしまいたくなるんだ。
無性にね。
理屈では人間なんて食べたって甘いわけないってわかっているのに、なんだか甘いような
気がして食べてしまいたくって仕方ない。
変な比喩なんかじゃなくってほんとに齧りたいんだから困る。
今のところ、本当に齧ったことはないんだけど、そのうちやってしまいそうで怖い。
なんていったって、ヴォルフラムが一緒にいる日々は本当に甘くて溶けそうなんだ。
＊＊＊
↑こんな感じで始まります。続きは本にて～。
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