ShortDream

□立ち姿
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いつからだろう...




小さいときからずっと一緒にいて


一緒にお風呂入ったりご飯食べたり同じベットで寝たり

幼稚園も小学校も一緒で



今の中学も一緒なのに


もう貴方は隣にはいない。





いくら幼馴染だからって歳をとるにつれて離れていくものなのかな




なきむしな涼太には私がいないとダメだとおもってたのに...





ずっと一緒にいたいなんて




わたしのわがままなのかな











ダムッダムッ

キュッ


ドゴンッ


黄瀬「っしゃ-!!見てたッスか青峰っち!!」



青峰「あぁ-?見てねーよ笑」



黄瀬「見てろッスー」







あ、涼太・・・

バスケ楽しそう。



涼太がバスケやり始めてから
一緒に帰ったりもしなくなっちゃったなぁ。





コロコロコロ



ん?
足元になんか当たった?



黄瀬「名前っちー♪ボールとってほしいッスー」



『涼太^^部活頑張ってるね!涼太も成長したんだね!ちょっと前まではあんなに泣き虫だったのにww』


そう言いながら涼太にボールを渡した


黄瀬「ありがとう」



黒子「今でもよく泣いていますよ。この前青峰君にも赤司君にも泣かされてましたしね。」

にゅっと突然黒子がでてきた



黄瀬「そんなことないってばー><;」


『えー!?そうなの涼太!!?まだ泣き虫だったの??』


黄瀬「だから違うッス-><;;」



こんな様子を青峰君たちはケラケラ笑って見ていたが



私は




私が知らないことを黒子君が知っているのがなんか嫌だった。



私が黙りこんだこともお構いなしに
キセキ達は盛り上がっていた




なんとなくいづらくなった私は

『あ、今日雑誌の発売日だった!!そろそろ帰るね^^ばいばーい』


と手を振って足早に帰って行った





そのあとは

本屋に行ったりコンビニにいったり

ふらふらしていたが行くところがなく

ただ家に帰るのもつまらないな、と思い


家に近くにある公園のブランコに乗っていた





あたりはすでに真っ暗で
夜空には綺麗な星が無数と散らばっていた






しばらく空を見ていると
知らない人に話しかけられた



男1「ねぇねぇこんなとこで何してんの-??」

男2「今から花火やったりするんだけど一緒にやらない-??」



え?
これってナンパ?
なにこれ

怖いよ…



『あ、えとー…もう家に帰るんで…』


男3「いーじゃーんちょっとだけだからさー俺らにつきあってよ♪」


ぎゅっと腕をとられブランコから立ちあがらせられた


怖いよ
どうしよう



『お、親が…心配、する…から……』


手足や声が震える

どうしよう


怖いよ涼太!!


男1「てーか、かわいいねー^^ついでにきもちイイこともしちゃう?」


男2「いいねー!ヤろヤろ♪」


『はなしてください!警察呼びますよ!!?;』


男2「警察何てくるかなー??てか声震えてるけど大丈夫-?」


男3「声震えてあんまり大きな声でないんじゃない?でもたくさん喘いでいいからね」



ぴちゃっと首筋を嘗められる



『ひぁ...ん///やっだ、よぅ...』


男1「全然感じてんじゃんw」



やばいよ!
このままじゃダメ!!





ブラウスのボタンが外された


そこに顔を埋める男3




『や、だよ…やめて、よ...ふっんぁ///』



涼太!!助けて!!!





ドカッ






その音とともに男3はふっとぶ



黄瀬「名前に触ってんじゃねーよ」



男1「あぁ〜?何だてんめぇ」


男2「ヒーロー気取りかぁ?笑わせてくれるz…ぐぁあ」

男には黄瀬によって吹っ飛ばされた


男3「やべえって、案外強いぜ;;帰ろうぜ?」



ひぃぃぃぃぃ
と言いながら逃げていく男



私は足の力がなくなりぺたんと座った。




黄瀬「名前っち!大丈夫っすか!?...///とっとりあえずこれでも着とくッス///」




こくんとうなずく私にブレザーをはおらせてくれる


ついさっきまできていたブレザー

涼太のぬくもりを感じる


あったかいなぁ





ショックでぼーっとする私を抱きしめ背中をぽんぽんしてくれる涼太


あぁ、それは私がいつも涼太にやってあげてること


おちつく・・・










黄瀬「名前っち、落ち着いたっすか?」



『うん。助けてくれてありがとね』



黄瀬「いや、俺がもっと早く帰ってれば。」


『そんなことないよ。私がこんな時間に外出てたのが悪いんだから…』











しばらく沈黙が続く







『ねぇ涼太、聞いてくれる?』



そう言えば

優しい涼太の顔が向けられる



黄瀬「なんスか?」



『最近ね、涼太と一緒にいることが減ってね、ちょっと不安だったの。』



私がいきなりそんなことを話しても涼太は顔色一つ変えずにうなずきながら聞いてくれた。



『涼太がね、離れていってる気がしたの。』



『でもね、違った。今日涼太が迎えに来てくれて嬉しかったよ。』


当然ッスなんて言いながら笑顔を向けてくれる涼太




『私ね、涼太は泣き虫だから私がついていなくちゃって…でも本当は私が一緒にいたいだけで...最後に泣き虫なのは。』




『私だったの。私のほうが、涼太がいないとダメだったの』




つーっとほほを伝っていく涙

涼太は優しく親指で拭ってくれた




黄瀬「名前っち、馬鹿じゃないっすか?俺が名前っちから離れていくわけないじゃないッスか。名前っちが俺のこと邪魔って思ってても一生隣にいるッスよ。俺だって名前っちがいないとダメダメッス。」




涼太がこんなに私を頼りにしていてくれて嬉しかった。



『涼太…あのね、私、涼太のこと好きなのかもしれない。』



不思議と恥ずかしかったりはしなかった。

本当に自然に出た言葉。







黄瀬「え///名前っち...俺は好きっすよ。ずっと前から、大好きッス」


かもじゃないッスっていいながら笑う涼太に
これからも助けられるんだろうなと思った















『やっぱりさっきの無し!』




黄瀬「えぇ!?俺、今思い切って告白したのに><;」















『私も涼太のこと大好き!涼太なしじゃ生きていけない!』



黄瀬「そーゆーことッスか^^俺もッス」








そういってどちらともなくキスをした。

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