夢幻界の物語
□聖矢の章
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“その者は全てを破壊する者
その者に心は無く
虐殺を好む者なり
世界を血に染める者
人々に恐怖を与える者
産まれさせてはならぬ
銀の髪を血に染める者を
銀の瞳で人の心を凍てつかせる者を
右手の漆黒のドラゴンは魂を喰らう証
産まれさせてはならぬ
銀髪の者を
銀瞳の者を
右手に漆黒のドラゴンの痣を持つ者を
その者は忌み子なり
決して産まれさせてはならぬ
忌み子を産まれさせれば
世界は暗黒に支配されるだろう
忌み子を産まれさせてはならぬ”
それはある巫女が予言したものだった。
人々はその予言に従い銀髪・銀瞳・右手に黒いドラゴンを持つ者を殺そうとした。だがそれは今まで1人しかいなかった。その人物は銀瞳を持って産まれたがその色はとても薄い物だった。銀髪も黒いドラゴンの痣も持っていない。だが人々はその赤ん坊を殺した。世界の平和のために・・・・・
その時から人々は忌み子の証である3つの印のどれか1つでも持つ者を殺そうと考えた。しかしその赤ん坊以外、3つの証のどれかを持つ者は産まれる事はかった。
人々は知らない
その予言は作られたものだと
ある巫女に嫉妬したその巫女が
嘘の予言を作ったと言う事を
その事を知っているのは3人
1人は嘘の予言で忌み子とされた銀髪・銀瞳・右手に黒いドラゴンを持つ者
もう1人は艶のある黒髪に右瞳が黄土色、左瞳が透き通った蒼い瞳のオッドアイの者
そして最後の1人は
今から銀の髪を持って産まれて来る赤ん坊の父親
その3人だけであった
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