夢幻界の物語

□聖矢の章
1ページ/11ページ







“その者は全てを破壊する者


その者に心は無く


虐殺を好む者なり


世界を血に染める者


人々に恐怖を与える者


産まれさせてはならぬ


銀の髪を血に染める者を


銀の瞳で人の心を凍てつかせる者を


右手の漆黒のドラゴンは魂を喰らう証


産まれさせてはならぬ


銀髪の者を


銀瞳の者を


右手に漆黒のドラゴンの痣を持つ者を


その者は忌み子なり


決して産まれさせてはならぬ


忌み子を産まれさせれば


世界は暗黒に支配されるだろう


忌み子を産まれさせてはならぬ”






それはある巫女が予言したものだった。
人々はその予言に従い銀髪・銀瞳・右手に黒いドラゴンを持つ者を殺そうとした。だがそれは今まで1人しかいなかった。その人物は銀瞳を持って産まれたがその色はとても薄い物だった。銀髪も黒いドラゴンの痣も持っていない。だが人々はその赤ん坊を殺した。世界の平和のために・・・・・

その時から人々は忌み子の証である3つの印のどれか1つでも持つ者を殺そうと考えた。しかしその赤ん坊以外、3つの証のどれかを持つ者は産まれる事はかった。


人々は知らない

その予言は作られたものだと

ある巫女に嫉妬したその巫女が

嘘の予言を作ったと言う事を



その事を知っているのは3人

1人は嘘の予言で忌み子とされた銀髪・銀瞳・右手に黒いドラゴンを持つ者

もう1人は艶のある黒髪に右瞳が黄土色、左瞳が透き通った蒼い瞳のオッドアイの者

そして最後の1人は
今から銀の髪を持って産まれて来る赤ん坊の父親

その3人だけであった









.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ