キミ達に伝えるコトバ

□第4Q.まともじゃないかもしんないスね
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禊side

時は練習試合当日。



日「おお〜、広〜。やっぱ運動部に力入れてるトコは違うねー。」



海常高校を訪れた誠凛高校バスケ部。



その中に充血した目をする大男。



黒「火神君、いつもに増して悪いです。目つき…。」
禊「いつもに増してって、遠回しに普段から目つきが悪いって言ってるよね。」



私がそう言うと、大我は私を睨む。



火「るせー。
ちょっとテンション上がりすぎて寝れなかっただけだ。」
黒「…遠足前の小学生ですか。」



うん。テツ、ナイスツッコミ。



そんなことをしているうちに、一人の男があたし達の前に姿を現す。



黄「どもっス。
今日は皆さんよろしくっス。」
火「黄瀬…!!」
黄「広いんでお迎えにあがりました。」



相変わらずチャラいな。この三流モデル。



あれ?あたしって心の中で涼太の悪口しか言ってなくない?



そんなことを考えていたら、涼太は涙しながらあたしとテツに縋りついてくる。



黄「黒子っち〜、禊っち〜。
あんなアッサリフるから…毎晩枕濡らしてんスよも〜…。
女の子にもフられたことないんスよ〜?」



戯言をほざきながら溜息をつく。



禊「勝手に泣いてろ。」
黒「…サラッとイヤミ言うのやめてもらえますか。禊にはウザイほどフられてるくせに。」



テツが涼太を見て鼻で笑う。



涼太は鼻で笑われたことをスルーして大我に話し掛ける。



黄「だから黒子っちだけでなく、禊っちにもあそこまで言わせるキミにはちょっと興味あるんス。

「キセキの世代」なんて呼び名に別にこだわりとかはないスけど…。あんだけハッキリケンカ売られちゃあね…。
オレもそこまで人間できてないんで…悪いけど本気でツブすっスよ。」
火「ったりめーだ!」



挑戦的な視線と言葉を投げかける涼太に嬉々とした表情で受ける大我。



あたしもこれからの試合を期待して目を閉じた。





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