キミ達に伝えるコトバ

□第3Q.本気です
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禊side

バスケ部部室にて、主将があるモノを発見した。



日「あれ?これって…この号、禊と黒子が帝光いた頃のじゃん?
おー、一人一人特集組まれてるよ「キセキの世代」。」



主将が手にした雑誌は「月刊バスケットボールマガジン」。通称「月バス」。



禊「おー、えらい懐かしいもんが出てきましたねー。」



あたしは主将の横から月バスを覗き込む。



日「黒子は…記事ねーな。」
小「6人目なのに…取材来なかったの?」



コガ先輩が着替えながら訊いてくる。



正確には来なかったんじゃない。



黒「来たけど忘れられました。」
全(切ねー!!)



あまりの切なさに涙する人までいた。



そして、主将がもう一つの疑問に気付く。



日「禊も記事なくね?」



あれ?記事ない?
取材来なかったっけ?



黒「禊の記事は次のページに組まれてますよ。」



テツの言葉を聞いた主将はページを捲る。



日「うお!見開きでページ組まれてる!」



あたしは再度、主将の横から覗く。



禊「んーっと…、おぅ…マジだ…。」



ホントだ…。
気付かなかった…。



不意に、テツが空を見上げて言う。



黒「それに、そもそもボクなんかと5人は全然違います。あの5人と禊は本物の天才ですから。」










その頃、校門には一人の部外生。



黄「おー、ここか誠凛。
さすが新設校、キレーっスねー。」
女「見て、あの人カッコイ〜。」
女「背も高…って、もしかしてあの人モデルの…。」



この部外生が自分達がよく知る人物であることなんて知る由もなかった…。





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