モノクロ世界(内容)

□13、元帥の元へ
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シロの背中に乗って姿を現した二人に誰もが安心したような表情を浮かべた。
一人のエクソシストと連絡が途絶えるというとても絶望的な状況の中から無事生還した菜緒に誰もが多少なりとも希望という光を持つことができた。。
それだけ、今の状況は教団にとって良くないものだったのだ。



「元帥が、殺された・・・?」


報告書を提出しにコムイを訪ねた二人に告げられたのは”ケビン・イエーガー元帥の殉職”
あまりの展開の早さに二人とも驚きを隠せなかった。
そんな二人にリーバーからハートと元帥が歌っていた歌について話される。
とは言っても二人にとってはすでに知っていること。
2人の携帯電話の着信音がロードの歌だったことも記憶に新しい。

説明によると、やはり原作通りエクソシストを各元帥たちの元へ派遣することになったそうだ。


「ほとんどのエクソシストたちとはもう連絡も取れてそれぞれ隊ごとに出発してもらっている」


「それじゃ私たちが最後ですか?」


そう菜緒が問うた瞬間、コムイの表情が曇った。


「いや・・・実はまだアレン君とリナリーとの連絡が取れていないんだ」


巻き戻しの街。
2人の脳裏にロードの顔が浮かんだ。


「菜緒ちゃんはまだアレン君とは会ってなかったよね?」

「え、あ、はい」



持っている知識のせいですっかりアレンと知り合いのような気がしていた菜緒はあわててそう答えた。


「寄生型のイノセンスをもつ少年だよ。歳も近いから仲良くなれるといいね」


その言葉の裏に彼らは生きている、とそう願うコムイの気持ちが見えた。
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