モノクロ世界(内容)

□11、前に進む決断を
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一方、単独任務でイタリアへやって来た菜緒


「ここがアクマが大量発生している森です」


ギャーギャー…
バサバサバサ…




…うわぁ…(汗)

なんなんさ、この森(泣
絶対アクマ以前に何かいるぅぅぅぅ!



「がるるるぅ…」


クロが唸る。
おそらく、もう近くに・・・


「…ファインダーのみなさんは近くの村に待機しておいてください」


後はアクマを破壊するのみ。


「では、一時間に一度連絡してください。もし何かあったらそのまま本部へ救援を要請します」

「了解です」


そう言って菜緒は森へと進んだ。











のが、約数時間前









「ゼェ…ゼェ…クソッ」


力が尽きて、イノセンスの発動が解ける。
そしてそのまま地面へと座り込んだ菜緒にクロが近寄り、大丈夫かと声をかけた。


「だ、大丈夫、じゃない…大丈夫そー、に見えるなら、眼科行け」


これだけ冗談が言えるなら問題ないと判断したらしく、それ以上は何も言わず菜緒の息が整うのを傍で待っていた。
おうやく荒れた息を整え、ポケットからゴーレムを取り出すが、ノイズが聞こえるだけで一向に繋がらない。


「…まいったな」


さっき、バキって嫌な音が聞こえたんだよなー。
なんて呟く。

結局役に立たなくなったソレを再びポケットに戻し(ゴミは持ち帰ろうなんてね)辺りを見回す。


「…ゴミ云々の前に、もうこの時点で立派な環境破壊だな」


そうとうスプラッタなアクマの残骸を見ながら呟く。
…うん、これは持ち帰り不可だよね


(ゴーレム壊れたし、定期連絡やってないし、迷子になったし)

まいったな…
と二度目の言葉を漏らす。
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