モノクロ世界(内容)
□5、強くなるために
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そのころの菜緒…
「迷った(どーん)」
美代の予想を裏切ることなく迷子になっていた。
しかももう指令室を出て2時間は経過している(遅!?
「…こっちだと思ったんだけど…ねぇ合ってるよね?」
「いいや、最初っから逆だ」
菜緒がクロに質問を投げかけるとクロが即答する。
「Σちょっ!?知ってたなら言ってよ!!」
「聞かれなかったからな」
「…バカクロアホクロ悪魔…クロちゃ「喰いちぎるぞ、テメェ」やれるもんならやってみろ(激黒笑)」
「…」
はい、クロの負け(笑)
「…とりあえず、戻るか」
そう言って菜緒がくるっと後ろを向き歩き始める。
が
「…どっちだっけ」
最初の角で立ち止まる。
自分がどうやってここまで来たかも分からない。
「…とりあえず歩けばなんとかなる…かも…」
と言いつつ、闇雲に歩き始めた。
(迷子になった時は)
(無闇に歩かず)
(その場から動かないでね)
(分かった分かった)
(美代からのアドバイスは菜緒の頭の中に残っていなかった)