モノクロ世界(内容)

□2、目の前にいるのは
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「What do you do in such a place?(こんな所で何をしている)」

「Here is dangerous(ここは危ないさぁ〜)」


AKUMAの爆風によって巻き起こった砂煙が晴れる。
そこに立っていたのは黒い服に身を包んだ二人の人間。
オレンジ色の髪に大きな槌を肩に担ぎ、にこやかな視線を向ける青年。
黒い髪を高い位置でまとめ、睨むような視線を向ける青年。
どちらもいままで何度も何度も見てきた姿。

Dgray-manの登場人物、エクソシストのラビと神田だった。


「ラ、ラ、ラ///」


美代は二人の姿がはっきりするにつれてだんだん顔を真っ赤にさせて、金魚のように口をパクパクさせていた。


「本物のラΣムグッ!!


ラビの名前を呼びそうになった美代の口を慌てて塞ぐ。


「何言おうとしてんの!?初対面の私達が名前知ってたら変でしょ!!(小声)」

「ふぁ、ふぁい」


2人でコソコソしだした菜緒と美代を怪しがる二人。

とりあえず、と菜緒が小さく咳払いをし、英語で話しかけてみる。


(ちなみにお二人様の英語の成績は?by管理人)
(え?赤点ぎりぎり逃れてるよッ☆
そんな自慢げに言わないでください美代さん(汗
(英、語?
Σヒィ!!その後ろの黒いのしまってください!!菜緒さん


「(英語なんて無理だしなー、日本語喋れるかな…)
Hello. Nice to meet you.
My name is 菜緒.
She is 美代.
We are Japanese and cannot speak English.

(こんにちは、はじめまして。
私は菜緒です。
彼女は美代。
私達は日本人で、英語が話せません)」


その言葉まず反応したのはラビ。


「君ら日本人なんさー?」

「(ほっ)よかった…通じましたか」


日本語が通じることに安堵した二人は、それぞれ簡単に自己紹介を始めた。
驚いたことに神田も日本語が通じているようである。
(これは…トリップの王道を通っていると思っていいのかな汗)


「日本人がどうしてこんなところにいるんさ?」

「そ、それは…」


ラビの言葉に本当のことを言っても仕方ないと、言葉に詰まってしまった。
そんな二人の様子にラビの視線が鋭くなる。


「言いたくないなら、別にいいけど。
ここが危ないことには変わりないさ」


家まで送るというラビの言葉をさえぎって神田がラビに話しかける。
話している内容は英語のようで二人には理解できないが、彼らの視線は周りの様子を注意深く見渡していた。
その様子に疑われているのだと感じる。
いつまでもこそこそと話す彼らにしびれを切らして噛みつこうとしたクロをなんとか菜緒がなだめた。

「(クロもシロもしゃべらないでね)」

「(変に怪しまれたくないし)」
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