うみのおさなご(内容)

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「まぶしっ」




浮上する意識につられて目を開けると目の前には青い空が広がっていた。
あぁ私仰向けに倒れているのかと頭をフル回転させ答えを導き出し、ゆっくりと体を起こす。
しかし、晴の目に飛び込んできたのは見慣れた友人の顔や景色ではなく、見渡す限りの




「・・・う、み?」





落ち着け、落ち着け私!別に海なんて初めて見たわけでもないし!実家の目の前海だったし!!日本島国だからねどこからでも海見えるよ!!別になにもおかしくないよ!!さっきまであいつと一緒にい、た・・・いて・・・











「晴―っ!」




キキーッ・・・





一緒に・・・

そして、私は・・・





「・・・死ん、だ」















「ような気がしないこともないけどきっと夢だったんだねうんきっとそうだ私は実家に帰っててついつい海のそばで寝ちゃってただけさ!!よし解決!いやー危ない危ない夢と現実がわからなくなるとかそうとうやばいよね、うん」




誰だって自分が死んだとか認めるわけない。





よいしょっと立ち上がり、背中やズボンについた砂(土?)を払い落とし、くるりと海に背を向けいざ帰らんと足を「ぶふっ!?」進めようとしたら白い壁にぶつかった。



「あららら・・・海兵、じゃないようだな」




そしてしゃべった。
しゃべった・・・しゃべったけど・・・この声って・・・


そんなはずはないきっとただ声が似ている人なんだいやむしろ子○さん自身とか(笑)
そう自分に言い聞かせるも視線の先に見えたその正体に全身の毛が逆立った。






「・・・大将、青キジ・・・?」
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