モノクロ世界(内容)

□13、元帥の元へ
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「それじゃ、私たちは元帥の捜索へ向かえばいいんですか?」


「いや、アレン君たち次第ではもしかしたら任務に赴けないかもしれない。
だから、二人にはとりあえずこれからブックマンたちと合流してもらってアレン君たちの任務先へ向かってもらう」


淡々と説明を続けるコムイだったが、その顔は険しく目の下にはうっすらと隈が確認できた。
元帥が殺され、大きく動き出した戦況に室長として彼も動き回っているに違いない。

出発時刻を告げられ、今日は戻ってもいいという言葉に部屋を後にしようとした2人にリーバーが声をかけた。


「あ、菜緒、体中オイルまみれで気持ち悪いだろうからシャワールームで洗い流して休むんだぞ」


「あ、はい」


そういえば任務帰りだったっけと、自覚した瞬間どっと疲労が押し寄せてきた。
そんな菜緒の様子に美代が心配そうに声をかける。


「確かに体中オイルまみれね。暗かったからよく見えなかったけど目の周りが一番汚れてるみたい」


出発時間になったら起こしに来てあげるからシャワー浴びて寝てなさい、との美代の言葉に菜緒ははいはい、と軽く返事を返した。
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