モノクロ世界(内容)
□6、いよいよ原作へ
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その言葉に、ゴズがはっとして、ソフィア、いや、アンジェラを見る。
「そうよ。ソフィアは私を呼んだ。そして私の魂は呼び戻され、ソフィアの中へ入り、アクマになったわ」
その言葉にゴズが大声で泣き出す。
それをアクマは嘲笑う。
「それじゃ本当に魔女の村。ソフィアはあなたに決してこんなことをしてほしかったんじゃない…」
「うるさいっっ!!村人は私に魔女になれと言った!!だから私は心も体も魔女になる!!それのどこがいけないの!!?それに千年伯爵と話したの…
ここを本当の“魔女の村”にしようって…」
菜緒の言葉を遮ってアンジェラが叫び、斧へと変化した腕を菜緒へと叩きつける。
だが、菜緒は動けなかった…なぜなら…
「おじ、さん…?」
目の前に宿の店主が立っていたから…
もちろん、店主がアクマの攻撃をかわせるはずが無く、斧が深々と腹へと食い込む。
「しっかりしてください!!」
ゴズが店主の体を起こす。
「…ッハァ…すまない…ソ、フィア…アンジョラ…守ってやれなくて…」
「ッ!!なぜお前がでてくるんだ!!」
菜緒が叫ぶ。
店主は菜緒の方を向き、優しげな表情で話しかける。
「お願いが…あります…彼女、を…彼女たちを…タス…け…て…―――」
それが彼の最後の言葉だった…。
「クロ!!」
菜緒は頭の上に乗っていたクロを弓へと変形させる。
「水よ、全てを鎮めよ!!」
放たれた矢は無数に増え、アクマへと襲い掛かる。
矢が当たったアクマは聖水によって清められ、消えていく…
それを合図としたようにアクマとの戦いが始まった。