モノクロ世界(内容)
□6、いよいよ原作へ
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「俺、どうせベッドに入らないんで、どうぞお2人が使ってください」
ゴズの言葉に菜緒が神田を見る。
「…神田が使ってい「お前が使え」」
神田はそう言うと、さっさと毛布に包まり、壁に寄りかかり座った。
ゴズのほうを見ても、ニコニコ笑っているだけだ。
「…んじゃ、お言葉に甘えて…」
夜中、菜緒は神田にたたき起こされた。
「…(寝起きで機嫌が悪い)なに」
眠たくて不機嫌な菜緒だったが、神田からゴズがいないと聞いて、目が覚めた。
2人はゴズの落としたゼリービーンズをたどって小さな小屋に辿り着いた。
「…本当に魔女が棲んでそうだね…」
「どうせ、アクマだ」
神田と菜緒が中へ入ろうとすると、斧を持った最初の森で見た男が出てきた。
男が歯をカチカチと鳴らす音だけがあたりに響く。
「なぜ、お前たちは村に来た者たちを殺すんだ?」
神田が問いかける。
「アノ御方ノ…命令ダカラダ」
そのアクマが襲い掛かってきたが、神田が一瞬で倒した。
「スマナイ…許シテクレ…」
本当に小さく消えそうなアクマの声に菜緒が顔を歪めた。