学園アリス

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楽しい楽しい祭りの後は……









「来週から前期試験でーす♡」



「「「「ギャ――――!!!」」」」









地獄の始まりです。









『テスト、かぁー』


「うえーっ、テスト!!
うちテスト大嫌い―――っっ」


「まあバカにはつらい関門よね…」


『え、蜜柑バカなの?』


「そりゃもー…」









バカの神様よ、と顔に書いてある蛍を見てあたしは苦笑した。


頭は泉水兄に似ちゃったのかなぁ…?



なーんて失礼な事を考えながら蜜柑をボーッと見てると、何かを思い立ったみたいで。









『うち、今すぐ勉強頑張るっっ!』









そう断言した蜜柑であった。









『……暇だなあー』









頑張ってる蜜柑を尻目にあたしは机に突っ伏する。


だってどうせ優等生賞なんて貰ったってあたしには会いたい人どころか外に出させてもらえないし。




蜜柑のバカさ加減に呆れてると、棗があたしの側に立っていた。









『……なーに?』


「お前、昨日の後夜祭途中からどこに行ってた」









うわ、鋭いなこの子。
馨先輩に似すぎじゃない?

まああの厄介なアリスが引き継がれなくてよかったよ、本当。









『どこって疲れてたから木陰で休んでたの』


「嘘だな、初校長のとこに行ってただろ」


『…………なんでそれを、』


「……お前、これ以上“こっち”に来るな」








最後は本当にぼそりと呟くように言ってから取り巻きたちの所へ戻った。


















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