学園アリス

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秀ちゃんと別れた後、ぐ〜と鳴ったお腹にそう言えばまだお昼ご飯食べてなかったなと思い、おいしそうなお店を探すため再度キョロキョロする。






丁度テレキネシスの乗り物の側を歩いていると、









――――――ドガガガガッッ!!!









上から垂直に降ってきた。
幸いあたしの真ん前に落ちたため怪我は破片で切っただけで大きな怪我はしていない。



それにホッとしたのも束の間、すぐに怪我人の元へ走った。









『っ大丈夫ですか!?』


「い、ぃたいよう……!」


『っ………、どうすれば……!』









何も出来ない歯がゆさに拳をギュッと握りしめると、先程よりもザワザワとざわめく声が大きくなる。



それに何事とざわついてる方を見ると、テレポートで来たプリンシパルの今井 昴が来た。



あたしはバレルかもと思うよりもホッとした気持ちの方が強かった。





あたしもアリスを使えばいい話だけどここで使う事は得策だとは思わない。




昴君が来たことだし、昴君に任せよう。









『向こうでまとめてアリス使うみたいなんで、向こう行きましょうか』


「え、えぇ……ごめんなさい、迷惑かけて……」


『迷惑だなんて思いませんよ。
あなたは怪我人なんですから、余計な心配は無用です』









ニコリと笑うと安心したのか強ばっていた顔は少し緩んだ。









『…あの、この人もお願いします』


「………!………わかった」









一瞬あたしの顔を見てとても驚いていたけど、状況が状況なだけにすぐに治療を始めた。









『………相変わらず、すごいなぁ』









誰にも聞こえないぐらい小さな声で呟いたつもりが、昴君には聞こえてたみたいで……、









「これくらい、なんてことはない」









と、あたしよりも小さな声でそう言った。





そして治療が終わったみたいで、少し安堵する。


次に昴君は責任者に“痛み”のアリスを使った。




あたしも、昴君が正当だと思う。




ボーッとそれを見ていると、昴君が帰るみたいで何か変な人が道を開けろと叫ぶ。




……昴君何様なの!??






昴君が歩くのを見つめていると、いつの間にいたのか蛍が昴君の前へ立った。




奥には蜜柑と委員長が慌ててる。








だけど次の昴君の一言にあたしを除いた大勢の人が驚いた。









「これは妹だ…………多分」



















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