D.Gray-man

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「ふふふっ、気になるだろーけどこの続きは後でぇ〜♡

まずはお着替えだよぉセシル〜」

『……いや、いいよこのままで』

「だめだよぉ〜、そぉんな格好で他のノアや千年公に会う気ぃ〜?」







そんな格好、とはエクソシストである象徴の団服のことだ。


……つーか今、“他のノア”とか“千年公”に会うって言った…よね?








『何でだよ……』

「んじゃあセシルは本当のこと、知らなくていいんだな?」







僕の独り言を掬い取り問いかけてくるティキを見つめる。


“本当のこと”



それは、僕が今までずっと追い求めていたモノだった。







『……本当に、教えてくれる?』

「もっちろん!みぃーんな待ってるよぉ〜」

「つーか俺らは早く教えたくてウズウズしてんの」







だから早くそこにある服に着替えろ、と指さしたティキの方向にはロードの好みなクローゼット。


それに若干苦笑を漏らしながら分かったと答え二人を部屋から出した。








『さーて、さっさと着替えようか』







嫌な予感がしながらもクローゼットを開ける。



……その中にはまともな服が一着もなかった。








『……っロードのヤツ……やりやがったな…!』








ブツブツロードへの不満を口にしながらも、一番質素な物を選んだ。


質素な物と言っても、あのロードが選んだんだ。

この中から見れば質素なだけで、普通の服に混じらせていれば一番目立つ。





だけどこの服の一番良いところは、唯一スカートじゃなく短パンタイプ。

良かった、切実に…!と思いながら着替えに取りかかった。



















――――



『二人とも、着替えた』

「はーいっ……と、えーっ!
それ選んだのぉ〜!?」

「んぉっと、……似合ってんじゃん」

『ティキ、お世辞ありがと。
それからロード、文句言うな』







それぞれまったく違う反応にため息を吐く。


そしてロードが早くみんなの所に行こうと急かしてくるので足早にその後ろを着いていった。

















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