The philosopher's stone
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そしてミネルバの授業が終わり、次の授業は“闇の魔術の防衛術”だったなと思いながらハリー達と移動する。
そういえば、クィリナスの調子はだいじょぶなんだろうか、とどもりながら話していた彼を思いだしてみんなには分からない程度に眉根を寄せた。
そして教室に着くと、部屋中にニンニクの匂いが充満していた。
強烈な臭さに思わず鼻を手で覆ってしまったのは見逃して欲しい。
そんな日々が何日か続き、本日は金曜日。
やはり朝は何も食べる気が起きないので、砂糖たっぷりのミルクティーをチビチビと飲む。
……うん、甘くて美味しい。
その美味しさに浸ってると、ハリーがロンに今日の授業は何かを聞いていた。
「スリザリンの連中と一緒に、魔法薬学さ。
スネイプはスリザリンの寮監だ。
いつもスリザリンを贔屓するってみんなが言ってる――――本当かどうか今日わかるだろう」
と、ロンが答えた。
それを聞きながら私は複雑になっていた。
確かに自寮を贔屓するだろう。
それは私にも予想はつく。
……けどそれ以上にハリーをイジメないかな、と少し不安になる。
ミルクティーを飲みながらそんな事を考えてると、突然何百羽もの梟が大広間を飛び交った。
そして、ハリーの手元に手紙とマーマレードが落ちた。
どうやらそれはハグリッドからのようだ。
ここに来て初めてのハリーへの手紙にハリーは驚き喜んでる。
それをふふっと笑って見てると、私の手元にも一枚の手紙が落ちた。
一体誰からだろ、とそれを拾い上げると同時に後悔した。
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