The philosopher's stone
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コンコン、コンコン
ドアのノックの音が聞こえる。
数回ノックが聞こえると、私が起きたのがわかったみたいに聞こえなくなった。
ムクリと起き上がり、ぼーっとする。
今日は何かあったっけ……と思っていると、
「シアン様!今日はダイアゴン横丁に行く日でございますよ!」
『………あ、ホントだ!
ごめんレイテル、ありがと!』
そうだった、今日はダイアゴン横丁でお買い物する日だった!
魔法で爆発していた寝癖を直して、グリンゴッツの金庫の鍵を手に取る。
『じゃあねレイテル、行ってきます!』
「お気をつけて行ってらっしゃいませ!」
私は暖炉の前まで行くと、フルーパウダーを使う。
スーハーと何回か深呼吸すると、暖炉に向かって投げた。
『ダイアゴン横丁!』
そう言うと、暖炉がボワッと燃えて私はそこから消えていた。
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