学園アリス
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カタカタカタ……
部屋にはキーボードを打ち込む音がきこえる。
パソコンの前には1人の女が座っている。
「……え?」
今入ってきた情報を、穴が空くくらい見つめる。
「………っ、柚香先輩の子どもが、学園に……!?」
どうして、何で……
ぐるぐる頭の中であの日が蘇る。
『愛美!!
早くおいでよっ!』
先輩たちの笑顔が頭に響く。
「……っ、行こう」
あの、忌まわしき学園に……
そして女は部屋から出て行った……。
デスクトップには、こう打たれてあった。
“必ず救うから”