The philosopher's stone

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翌朝、私はハーマイオニーにドア越しから起こされムクリと起き上がった。


だけど低血圧なために先に大広間に行ってもらった。



数分ボーッとしてから顔を洗い、制服に着替えて外に出る。



もう時間も遅いため、談話室にはチラホラとしかいなかった。






大広間に着くとそれぞれ固まって食事をする姿が見られる。

その中にハリーたちもいてもう食べ終わってしまったみたいだ。









『おはよう、ハリー、ロン、ハーマイオニー』


「お、おはよう!」


「おはよう!もう俺たち食べ終わったよ!」


「ほんとよ!シアン、あなたあれから何分たったと思ってるのよ!」


『ごめんって。だけど私、朝はあまり食べないからいいの。

ほら、行きましょ?
授業が始まっちゃうよ?』









無理やり話を終わらせ授業の準備をする。


今日の最初の授業はミネルバの変身術だ。








「変身術は、ホグワーツで学ぶ魔法の中で最も複雑で危険なものの一つです。

いいかげんな態度で私の授業を受ける生徒は出て行ってもらいますし、二度とクラスには入れません。


初めから警告しておきます」









そうお説教をしてから先生は机を豚に変え、また元の姿に戻した。


生徒たちは感激して、早く試したそうに体をウズウズさせていた。




しかしそれにはたくさんの時間を要するために叶わなかった。



さんざん複雑なノートを採った後、一人一人にマッチ棒が配られ、そのマッチ棒を針に変える練習から始まった。









『これ、ミネルバが先生になってから何回したっけ……』









今では完璧だ、と苦笑混じりに呟いてから杖をヒョイと振り、マッチ棒から針に姿を変えた。


その針は艶やかしく銀色で、先は鋭く尖っていた。





ミネルバはハーマイオニーの針を誉めた後に私の針を見て大絶賛した。




そして私にも点をくれた。
















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